大館八幡神社は慶長15年(1610)に大館城中に祀られ、城中及び大館16町の鎮守総社として崇敬を受けてきました。その本殿二棟(正八幡宮本殿、若宮八幡宮本殿)が文化的価値が高く、また由緒も明確であったため昭和43年秋田県有形(重要)文化財の指定を受け、平成2年(1990)3月19日、国指定重要文化財の指定を受けました。
その姿は、小規模ながら各部に極彩色を施し、豪華な造りになっています。両本殿二棟が軒を揃えて並ぶ配置に特徴があり、建築の質もよく、秋田県内では17世紀に遡る数少ない神社建築であり、東北地方の近世の社寺建築を代表するものとして価値が高いものです。
神社の位置は、大館盆地中央部の舌状台地上の大館城(桂城公園)からみて鬼門である北東部にあります。現在の拝殿の後方にある鞘堂の中に二つの小さな神社があり大切にされています。

城下町大館の生き証人だね。
文化庁 国指定文化財等データベースのサイトへ(正八幡宮本殿)
名称:八幡神社
棟名:正八幡宮本殿
種別:近世以前/神社
時代:江戸中期
年代:貞享4(1667)
構造及び形式等:一間社流造、こけら葺
国文・重文区分:重要文化財
所有者名:八幡神社
解説文:秋田藩城代が、旧領の常陸国太田の八幡神社を大館城下の鎮守として勧請したのが、この神社のはじまりである。正八幡宮、若宮八幡宮はともに、一間社流造で、左右に並んで建つ。小規模であるが、各部に極彩色を施し、豪華な造りになっている。八幡神社の両社殿は、二棟が軒をそろえて並ぶ配置に特徴があり、建築の質もよく、秋田県内で十七世紀に遡る数少ない神社建築の一つとして貴重である。
文化庁 国指定文化財等データベースのサイトへ(若宮八幡宮本殿)
名称:八幡神社
棟名:若宮八幡宮本殿
以下「正八幡宮本殿」と同じ
お問い合わせ
大館八幡神社
住所:〒017-0811 秋田県大館市字八幡1
電話:0186-42-1328

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