【国登録有形文化財】桜櫓館(旧櫻庭家住宅)

 

桜櫓館(おうろかん)は市制施行前の最後の大館町長を務めた櫻場文蔵氏が昭和8年(1933)に建てた私邸で、たびたび大火に見舞われた大館旧市街地にあって、奇跡的に残った昭和初期(昭和8年 1933)の貴重な木造建築です。

建物は、木造2階建の洋室を備えた和風住宅で、四方にガラス窓を配した塔屋(展望台)を持ち複雑な屋根をかけた特異な外観となっています。

外壁は基本的に土塗り壁に漆喰仕上げが施され、部分的に板張りによる仕上げがされています。杉の良材がふんだんに使われた内部は、質の高い空間が創出され、建具や付書院に優れた技能が発揮されています。

現存する棟札によると設計者は小野熊蔵氏・石田常吉氏、大工棟梁は越後甚吉氏です。

平成11年(1999)7月8日に国登録有形文化財に登録されました。

櫻庭氏のあと所有が転々とし解体される憂き目に遭いかけましたが、貴重な遺産を後世に残そうと個人が買い取り保存、運営を行ってきましたが、現在は大館市が買い取り耐震補強工事を行い、令和3年4月1日から見学・貸館を再開しました。

大館市のサイトへ

名称:大館市桜櫓館
所在地:大館市字中城13-3
面積:敷地 1,136.89㎡ 建物 310.26㎡
建物構造:木造2階建(展望台付)
管理運営:大館市建設部まちづくり課
開館時間:4月~10月:10時~17時、11月~3月:10時~16時
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)

見学:無料(事前申し込み不要、閉館30分前まで入館のこと) 機材等を持ち込んでの撮影は使用許可が必要。
施設利用:桜櫓館のサイトを参照ください。